【解説・ストーリー】
驚異的な科学の進歩は、ついに深海改造人間を生んだ! 千葉真一主演、神秘の海底を舞台に展開するSF特撮アクション!
【キャスト】
千葉真一、ペギー・ニール
【スタッフ】
原案:福島正実
脚本:大津皓一
監督:佐藤肇
【公開日】1966年7月公開
海底大戦争も昭和ガメラも
— sumi (@5050_don) 2018年6月20日
特撮は日米合作多かったんだなー
昭和のアニメにも多いけど、そもそも「日米合作」ってなんだったんだろ
東宝特撮映画陣がゴジラ・シリーズ以外の、特撮怪獣映画の原点回帰を狙って製作した意欲作。
カミナリイカをベースにしたゲゾラ、カルイシガニがルーツのガニメ、マタマタガメをデフォルメしたガニメの三大怪獣のユニークなフォルムが印象的。
木星探査用ロケット・ヘリオス7号に付着して地球に襲来した宇宙生物は、セルジオ島の生物に憑依し巨大化、ゲゾラ、ガニメ、カメーバとなって島を襲撃する。生物学者の宮(土屋嘉男)は、宇宙生物が超音波に弱いという弱点を発見、反撃に転じる。
有川貞昌特技監督は、操演、ギニョール、合成などを多用して、三大怪獣の生物としてのリアリティを追求。その意欲は大いに買うものの、いかんせん本編のストーリーが腰砕け気味なのが残念。
なおカメーバは、2004年の東宝映画「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ/SOS東京」に、ゴジラに殺され海岸に漂着した怪獣として、34年ぶりのスクリーン再登場を果たした。(斉藤守彦)
怪獣ブームに後れをとっていた日活が送りだした唯一の怪獣映画。南海の孤島オベリスク島で発見され見せ物にされそうになった子ガッパを連れ戻すために、親ガッパが日本に上陸、口から熱線を吐いて大暴れという、モスラなどでもおなじみのパターン。
ガッパが破壊する街並みのミニチュアや自衛隊との戦闘シーンの特撮が最大の見どころだが、それにもまして、美樹克彦が「ガッパ、ガッパ」と絶唱する強烈なインパクトの主題歌が耳に残るだろう。
ただし、体長80メートルの大怪獣というわりに、カッパというかカラス天狗のようなユーモラスなデザインのせいか、あまりに人間的な親子の愛情のせいか、その巨大さがイマイチ伝わってこないのが惜しい。予告編やデータファイルなど、DVDならではの映像特典も満載で楽しめる。(堤 昌司)