映像画日記

絵と映画と読書 の記録

『カジノ』

 

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この映画は、ニコラス・ピレッジのノンフィクション書籍に基づいており、大部分事実・実話に基づいている。本作と同じくスコセッシ監督、デ・ニーロ及びペシ出演、ピレッジ原作で映画化された1990年作『グッドフェローズ』の成功を受けて製作されたスコセッシの「モブ・マフィアもの」第2弾という位置づけである。

今回モデルになった人物は、フランク・"レフティ"・ローゼンタールFrank Rosenthal、以下"レフティ"、映画では"エース")。レフティはベガスに来る以前には故郷のシカゴで有名なノミ屋だったが、シカゴ、マイアミを経て1960年代末にベガスに移り住み、友人の紹介で北ストリップ地区を代表するカジノ「スターダスト」での仕事に就く。「スターダスト」はトラック運転手組合の委員長ジミー・ホッファが握る年金基金6200万ドルの融資を受けたアレン・グリックが経営した4軒のカジノのうちのひとつ。レフティは、物語同様実質的なボスの座に就いていたが、犯罪歴のあるレフティにはカジノ経営のライセンス発給を受ける事が困難であった為、雇われ社長としてアレン・グリック(映画ではフィリップ・グリーン)が社長を務める名目となっていた。

シャロン・ストーンが演じるジンジャーもジェリー・マクギー(Geraldine McGee)という実在する人物で、ベガスの古豪カジノ「トロピカーナ」でレフティと出会いシーザースパレスで結婚式を挙げる。

やがてカジノを任されるようになったレフティは出世をし、シカゴ時代からの幼馴染のアンソニー・"トニー"・スピロトロ(Anthony Spilotro、映画の中でのニッキー・サントロ)はレフティの出世に刺激されてベガスに移り住み、レフティの築いた地上の楽園を崩壊へと導いてしまう。

映画の中で何度か描かれているデ・ニーロが乗ったキャデラックが爆破されるシーンは実際にあった出来事で、レフティ自身奇跡的に助かった。ニッキーとドミニクのサントロ兄弟の殺害シーンは、実際のスピロトロ兄弟の殺害事件を基にしている。アンソニー・スピロトロと弟マイケルは、1986年6月14日インディアナ州ジョゼフ・アイウッパ(映画の中でのリモ・ガッジ)が所有していたハンティングロッジへ呼び出され、バットで殴打された挙句にトウモロコシ畑に生き埋めにされ殺害された。

逸話[編集]

  • ニッキーを演じたジョー・ペシはモデルになったトニー・スピロトロと偶然にも体格が酷似しており(ペシは身長158cm、スピロトロは157cm)、関係者の中には本人と間違えてしまう者も出るほどだった。
  • 映画のエンディングテーマは物語のモデルになったカジノ「スターダスト」と同じホーギー・カーマイケルの"STARDUST"である。
  • 原著者・脚本家のニコラス・ピレッジはレフティに取材を申し込んだが当初は拒否される。後に映画化するにあたり、デ・ニーロが主演すると発表されるとレフティは喜んで取材を受け入れた。
  • 劇中の一連の出来事の後、レフティはベガスから追放されたが、後に本人曰く「変装して何度か行った」と告白している。
  • 映画の撮影に使われたカジノ「リビエラ」はモデルになったレフティの勤めていた「スターダスト」の向かい側に位置し、映画の中では「タンジール」という架空の名前になっている。
  • 劇中に登場する日本人ギャンブラーK・K・イチカは、山梨県の不動産業兼貸金業『柏木商事』社長・柏木昭男がモデル。やくざ顔負けの荒っぽい手法による地上げで財を成し[2]、カジノでの賭けの積極さから「戦士」と呼ばれたが、1992年1月3日に自宅兼事務所で何者かに約20カ所をメッタ刺しにされて殺害された。犯人は見つからず2007年に時効。アメリカで有名となった料理人「ノブ・マツヒサ」こと松久信幸イチカワを演じている。
  • レフティらマフィア関係者の弁護を担当したオスカー・グッドマンは、彼本人が実名で演じている。彼は1999年から2011年までラスベガスの市長を務めた。

ベガスと登場人物(本人)のその後[編集]

  • トニー・スピロトロは上記の通り、トウモロコシ畑において弟のマイケルと共に撲殺され生き埋めにされる。
  • ジェリー・マギーは薬物の過剰摂取が原因で1982年11月9日にロサンゼルスで死亡。
  • レフティは1988年に過去の些細な犯罪歴が原因でベガスから追放され、スターダストを去る。2008年死去。78歳没。
  • 「チームスター」のジミー・ホッファ会長は1975年7月30日に自宅を出たきり行方不明、1982年に死亡認定される。
  • マフィアのボスのジョゼフ・アイウッパは1986年に懲役28年の有罪判決を受け服役、89歳で出獄。1997年老衰で死去。
  • 「スターダスト」ホテル&カジノは2006年に営業停止、2007年3月に爆破解体。現在はスターダストを運営していたBOYD Gaming社が再開発プロジェクト「エシュロン・プレイス」を建設中だが、不況の影響で建設工事が中断。当初2010年開業予定だったが、2009年度中の工事再開の見通しまでもたっていない。
  • 「カジノ」のロケが行われた「リビエラ」は2009年3月末に約400万ドルの利払いの債務不履行に陥る。破産手続きが取られながらも営業を続けたが、2015年5月に閉鎖されている。(wiki