映像画日記

絵と映画と読書 の記録

『ガメラ対深海怪獣ジグラ』

ガメラ対深海怪獣ジグラ デジタル・リマスター版 [DVD]

 

前作『ガメラ対大魔獣ジャイガー』(1970年)に続き、予算の増額が行われた作品。経営不振の渦中にあった当時の大映の作品にあって、まずまずの興行成績を記録。

次回作の企画も出たものの、その年、大映が倒産したため、結果として旧大映ガメラシリーズとしては最後の作品となってしまった。

監督の湯浅憲明大映倒産の報を聞いた後、1人倉庫にこもり、くやしさのあまり周り一切を叩き壊したという。

 

本作では海底での特撮描写が多く、通常は手前に水槽を置いて特撮セットを組むが、湯浅によると本作ではセットの上部分にも水槽を置き、海底の雰囲気を出したという。

 

 

タイアップ・ロケをした鴨川シーワールドの精巧なミニチュアセットが組まれたが、壊すわけにもいかず、『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』(1968年)にも似た、スケール感の乏しい戦いとなってしまった。一方で、当時の「大映ハレンチ青春路線」の新スター、八並映子の起用によって、従来の大映特撮映画と比べて乏しかったお色気部分がパワーアップしている。八並演じる「菅原ちか子」がビキニの水着で登場するのは、湯浅によると「お父さんへのサービス」。群衆の避難シーンは、大映東京撮影所そばの京王多摩川駅でロケされた。この駅は、普段大映撮影所の所員が通勤に使っていたなじみの駅だった。