OVA版[編集]
全2話。徳間が当時展開していたOVAレーベル「ガイ・アクション・シリーズ」の第3弾として製作された[6]。アニメーション制作はアニメイトフィルム、スタジオ旗艦(現:ぴえろプラス)。
原作の1巻から4巻のエピソードを再構成したもので、第1話が「野性の7人」、第2話が「バイク騎士事件」を収録している。製作時期の1990年代に合わせて一部描写にアレンジが施されているが、それ以外は原作にほぼ忠実。銀行を爆破し逃走した強盗団をワイルド7が追い詰め、「退治」と称して全員を射殺するシーンから始まる。主要人物の出自や経歴などの解説は、オープニングの演出として組み込まれている。MCプロの大岩、遠井弁護士、黒松といったシリーズ最初期の悪役は第1話で出揃う。第1話でワイルドの作戦行動を妨害するため、黒松がバイク騎士を差し向け街を襲撃させる事件が第2話への伏線となる。なお第1話中盤で数秒程度だが、作者の望月本人が「サッカーおじさん」という役名で登場する。一部に暴力的な描写(ショットガンで人間の頭部が吹き飛ぶなど)がある。
なお、発売されたOVA版以前に『新ワイルド7』のOVA化が発表されていたが、製作途中で企画が凍結してしまい、サントラCDのみが東芝EMIから発売されている。
スタッフ(OVA)[編集]
- 製作 - 山下辰巳、村上光一
- 企画 - 大塚勤、尾形英夫、牛窪正弘、岡正
- 原作 - 望月三起也(『ワイルド7』徳間書店刊)
- 監督 - 江上潔
- 脚本 - 丁子屋銀造
- 絵コンテ - 虎田功 (Vol.1)、河本昇悟、江上潔 (Vol.2)
- 演出 - 河本昇悟
- キャラクターデザイン・作画監督 - 平井久司(中村プロ)
- メカニックデザイン - 中西修史
- 作画監督 - 菊池晃 (Vol.2)
- 美術監督 - 松宮正純
- 色指定・検査 - 宮川はれみ
- 美術設定・ボード - 阿部泰三郎
- 特殊効果 - 前川孝、山本巧 (Vol.1)、小唐子紋次郎 (Vol.2)
- 撮影監督 - 沖野雅英 (Vol.1)、白井久男 (Vol.2)
- 音響監督 - 藤山房伸
- バイク音協力 - 中沖満、倉持修、川端年樹、野村忠彦、佐藤洋
- 音楽 - 梅津和時
- 音楽制作協力 - 多田葉子
- 制作協力 - 中村プロダクション、マッドハウス (Vol.1-2)、プロダクション・アイジー、スタジオジャイアンツ (Vol.1)、アートランド、ジェー・シー・スタッフ、マジックバス(Vol.2)
- 制作 - アニメイトフィルム、スタジオ旗艦
主題歌(OVA)[編集]
- オープニング・エンディングテーマ「WILD」
- 作詞・歌 - 小比類巻かほる / 作曲 - 上野圭市 / 編曲 - 上野圭市、倉富義隆
- 挿入歌「HIGHWAY STAR」
- 作詞・作曲 - RITCHIE BLACKMORE / 歌 - 紫