映像画日記

アニメーターの絵と映画と読書の記録

シビル・ウォー アメリカ最後の日

We are American. OK? 

What kind of American are you

 

けっこう怖かった。音楽のタイミングがいい。

 

 






 

 

 

 

『シビル・ウォーアメリカ最後の日』に描かれるアメリカがどういう経緯で、どのような状況にあるかの設定が抽象的で分かりづらいという批判に対してガーランドは以下のように答えている。

 

この映画は、あるファシストの大統領が3期目の大統領任期のために憲法改正をしたことに反対してアメリカ内で分離独立論が高まり、その鎮圧のために市民に対する攻撃を行う。(中略)映画内で起きていることはすべて具体的で分かりやすく、抽象が入り込む余地は一切ない。

 

ガーランドが言うように本作で描かれるものに抽象的な要素はほとんどない。もし本作が抽象的に見えるとすれば、現在のアメリカが曖昧で混沌としていて、その感覚をガーランドが的確に表現したからでしかない。そして、その上で、ガーランドの優れた演出力をもって、この曖昧と混沌の渦中にあるアメリカに生きることの恐怖や不安を、観客が追体験できるような形で描いたからこそ、本作はアメリカ人の心に深く突き刺さり、2024年を代表する1作となったのだ。

 

 

 

 

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エクス・マキナ」のアレックス・ガーランドが監督・脚本を手がけ、内戦の勃発により戦場と化した近未来のアメリカを舞台に、最前線を取材するジャーナリストたちを主人公に圧倒的没入感で描いたアクションスリラー。

 

連邦政府から19の州が離脱したアメリカでは、テキサス州カリフォルニア州の同盟からなる「西部勢力」と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていた。就任3期目に突入した権威主義的な大統領は勝利が近いことをテレビ演説で力強く訴えるが、ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っていた。

戦場カメラマンのリーをはじめとする4人のジャーナリストは、14カ月にわたって一度も取材を受けていないという大統領に単独インタビューを行うべく、ニューヨークからホワイトハウスを目指して旅に出る。彼らは戦場と化した道を進むなかで、内戦の恐怖と狂気を目の当たりにしていく。

 

出演は「パワー・オブ・ザ・ドッグ」のキルステン・ダンスト、テレビドラマ「ナルコス」のワグネル・モウラ、「DUNE デューン 砂の惑星」のスティーブン・マッキンリー・ヘンダーソン、「プリシラ」のケイリー・スピーニー

 


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