映像画日記

アニメーターの絵と映画と読書の記録

ヤクザときどきピアノ 増補版 (ちくま文庫す-35-1)

 

 

 

人生いくつになっても、 やるか、やらないか、だ。 50代のピアノ初心者のヤクザライターが音楽教室にかよったら、人生が変わった! 心に燻る火があるなら、躊躇なく牢から脱獄すればいい。歳を取っているなら好都合だ。喜びを味わう感度は、手持ち時間の少なさに比例して増大する。初体験の感動は若いときより大きいだろう。ビギナーだから世界が矮小で、成果が小さいわけでもない。いつもの散歩道にある自然だって、一生かけても味わい尽くせないほど変化する。初心者用の教則本の中にだって、音楽家たちが見つけた宝石のような美しさがぎっしりと詰まっている。――〈増補より〉 潜入ルポで知られるライターが新たに踏み込んだのはピアノ教室だった。

とはいえ、闇をあばくわけでなく、52歳にして、純粋に楽器を習い始める。 「練習すれば、弾けない曲などありません」というレイコ先生とのレッスン。 たちはだかるABBA『ダンシングクイーン』。 動け俺の10本の指。 発表会の結末は……。

 

ピアノには人生を変える力がある。あなたにとってのピアノを探せ! 解説 通崎睦美

 

 

 

【目次】 まえがき

Prelude シネマでABBAが流れたら――ライターズ・ハイの涙

Op.1 グランド・ピアノと九ミリ弾――レイコ先生との出会い

Op.2 ロール・オーバー・ベートーヴェン――初めて曲を弾く

Op.3 憎しみと? 愛のテーマ――マイ・ピアノを買う

Op.4 仁義なきピアノ史――ファミリーの系譜

Op.5 よい集中!!――予習、復習、ひたすら練習

Op.6 強く弾きたいと思うこと――ABBA――ときどき抗争

Postlud トイ、トイ、トイ ― 舞台ソデの魔法 あとがき 増補 団地の子とホームパーティー――自分を見直すレッスン