映像画日記

アニメーターの絵と映画と読書の記録

『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』

監督 ロン・ハワード

ハンソロはエピソード7より良かったかもなエピソード1世代だし?

 

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当初、フィル・ロードクリストファー・ミラーの監督コンビのメガホンでスタートした本作だが、「クリエイティブ面での相違」を理由に2人は撮影途中で降板。異例の交代劇でメガホンを託されたのは、2度のオスカー受賞を誇り、同シリーズの生みの親ジョージ・ルーカスが「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」の監督をオファーしたことでも知られる名匠ハワード監督だった。インタビュー直前の記者会見では、黒澤明監督からの「“3人組”で問題解決に挑め」というアドバイスに従い、脚本を手がけたローレンス&ジョナサン・カスダン親子、キャスリーン・ケネディを筆頭としたプロデューサー陣との“三角形”を構築し、予定通りの公開日までに完成させたことが明かされた。通常よりもハードな進行だったことは想像するに難くないが、これまでの経験やテクノロジーの進化よりも、キャストやスタッフの情熱が助けになった。

「今回の実験のひとつは新鮮味。フォースに依存していないし、壮大な戦争の話でもない。個人の自由への闘争なんだ。ハンが葛藤しているだけでなく、キーラやチューバッカも抑圧された状況から逃げようとしている。自由を求める反逆心あふれる戦いには、若々しいエネルギーがあふれているからワクワクした。それが、他の作品と違うところだね」

「(『ハンが先に撃った』を)常に意識していた。何パターンか撮ってみたけど、僕たちのイメージに完璧に合致するものを選んだ。ハンには、勇気だけでなく行動力もあり、知性と感受性、自分が正しいことをしているという確信もある。だから、あの瞬間の彼は無鉄砲なんかじゃない。人間的な温かい心を持っているけど、戦士としての鋭い本能も同時に持っているのがわかる、ハン・ソロらしい逆説的な瞬間なんだ」

そして、本作に携わったことで、「スター・ウォーズ」シリーズを「よりリスペクトするようになった」という。「複雑なマトリックスで観客を楽しませていると実感した。様々なジャンルや方法論のマトリックスが、同時に成り立っているんだ。これを実現するのは3Dのチェスみたいに難しい。一見すると簡単そうだけど、ユーモアやアクション、ドラマを同時に成立させるのはやすやすと成し遂げられることではないんだ」。

 

 

 

解説

「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」に続く「スター・ウォーズ」シリーズの知られざる物語を明らかにするアナザーストーリー第2弾で、ハリソン・フォードが演じたシリーズ屈指の人気キャラクター、ハン・ソロの若き日の姿を描くSFアドベンチャー。シリーズ第1作「スター・ウォーズ 新たなる希望」でルークやレイアと出会う前のハン・ソロが、アウトローながら内に秘めた正義感で数々の試練に立ち向かっていく姿を描く。若き日のハン・ソロに扮したのは、「ヘイル、シーザー!」で注目された新星オールデン・エアエンライク。同じく若き日の悪友ランド・カルリジアンをドナルド・グローバーが演じ、エミリア・クラーク、ウッディ・ハレルソンらが共演。ハン・ソロの無二の相棒となるチューバッカも登場する。「ダ・ヴィンチ・コード」などで知られるベテランのロン・ハワード監督がメガホンをとった。