映像画日記

アニメーターの絵と映画と読書の記録

『伝説巨神イデオン 接触篇/発動篇 』

 

伝説巨神イデオン 接触篇/発動篇 [DVD]

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人類が宇宙へ飛び立っていった未来、ソロ星に殖民する人々とバッフ・クランの異星人との間でささいな誤解から戦闘が勃発。人々は第6文明人の遺産でもある宇宙船に乗り込んで宇宙へ逃走する…。

富野喜幸(現・由悠季)監督の傑作SFTVアニメ『伝説巨神イデオン』の劇場用映画。オンエア時は途中で打ち切られたため、まず『接触篇』でTVの総集編を、『発動篇』で真のラストを見せるという2部作の構えである。

全宇宙を巻き込む熾烈な戦いに宗教的世界観を持ち込みながら残酷かつ崇高な展開を見せる『発動篇』は、前人未到の領域に踏み込んだとも思しき、実写やアニメの別を優に超えたSF映画の大傑作。一方、クオリティの高いまとめ方がなされている『接触篇』も、『発動篇』へ観客を導くためのものとして見事に機能していることは讃えるべきだろう。

機動戦士ガンダム』に続く富野監督の戦争と人間を見据える鋭い視線は、今の時代にこそ強いメッセージを放っている。これは驚異的なことでもある。(増當竜也

内容(「Oricon」データベースより)

互いの誤解から戦争へと発展した人類と異星人との壮絶な戦いを描いた、富野由悠季が贈るロボットアニメ作品。今作品ではTVシリーズ前半部分の総集編「接触篇」と、後半部分の総集編と放送の打ち切りで未公開となっていた最終回部分までを描いた「発動篇」を収録。