映像画日記

絵と映画と読書 の記録

『誉れの陣太鼓 』

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ジャンル 時代劇
製作国 日本
製作年 1957
公開年月日 1957/7/9
上映時間 57分
製作会社 東映京都
配給  
レイティング 一般映画
アスペクト比  
カラー/サイズ モノクロ
メディアタイプ フィルム
音声  
上映フォーマット 35mm

 

スタッフ

監督 井沢雅彦 
脚本 土屋欣三 
企画 田口直也 
撮影 杉田正二 
美術 鈴木孝俊 
音楽 小沢秀夫 
浪曲口演 天津羽衣 
  松平国十郎 
録音 藤本尚武 
照明 福田晃市 
編集 宮本信太郎 
  

キャスト

出演 尾上鯉之助  神崎与五郎
  進藤英太郎  父彌作
  松浦築枝  母お直
  明石潮  惣右ヱ門
  三笠博子  娘喜久
  原健策  七太夫
  荒木忍  神崎与左ヱ門
  不二和子  お篠
  時田一男  与一
  杉狂児  仲間新助
  藤木錦之助  早野勘平
  赤木春恵  お倉
  鏡小五郎  七之助
  

解説

歌舞伎の“弥作の鎌腹”から材を得て、「雨の花笠」の土屋欣三が脚本を担当。監督は、これが昇進第一作の井沢雅彦があたり、撮影には「上方演芸 底抜け捕物帖」の杉田正二があたる。主演は「さけぶ雷鳥 (三部作)」の尾上鯉之助、「股旅男八景 殿さま鴉」の進藤英太郎、「日清戦争風雲秘話 霧の街」の三笠博子。ほかに、原健策、荒木忍、杉狂児など。これに、天津羽衣松平国十郎が口演する浪曲映画。

あらすじ

播州赤穂在の小百姓弥作の伜称吉は、村一番の孝行者。ある日、病気の母親に生胆を与えようと捕えた鯉をめぐって、郡奉行神崎与左衛門の息子与一をあやまって殺してしまった。捕えられた称吉は、手討ちにされると思われたが、称吉の器量に感心した与左衛門の計いで、死んだ与一の代りに神崎家の養子に迎えられた。

名も神崎与五郎と改め、赤穂城に向う称吉。時が経って--浅野内匠頭の刃傷によりお家断絶、浪人となった与五郎は故郷に帰って来た。そんな彼に名主惣左衛門は娘喜久との縁談を申込んだ。しかし、吉良討入の大事を目前にひかえる身。かなわぬ想いに喜久は、泣き崩れた。そんな或る日、同志早野勘平の迎えで急遽江戸に立つことになった与五郎は、かねて用意の袱紗包みを弥作に預け、そのまま村を発った。

 

 

弥作の鎌腹 - Wikipedia

本作は江戸時代にできたほかの忠臣蔵物と同様、『仮名手本忠臣蔵』における設定を前提としているが、主人公は野良仕事以外のことは知らぬ実直な百姓である。だがその弟が塩冶家の侍だったことから、仇討ちという思いもよらぬことに巻き込まれることになる。

狂言に『鎌腹』という曲目がある。恐ろしい乱暴な妻に山へ行って働けと脅された男が、その口惜しさに手にする鎌で腹を切ろうとする。だがいざ刃物を腹に突っ込もうとすると怖くなり、そこで木に鎌をくくりつけ、それめがけてぶつかれば腹が切れるだろうなどと試みる…というような内容で、鎌で腹を切ろうとするから「鎌腹」である。この『弥作の鎌腹』においても、『日本戯曲全集』の台本のト書きではそうなっていないが、弥作が鎌と柱を縄で結び付けそれで腹を切ろうとし、最後は転んだ拍子に鎌が腹に突っ込むという型がある。

弟と恩義ある人物との板ばさみとなり、その挙句の切腹なのだから本来なら悲愴な場面のはずであるが、武士ではない刀を持たぬ百姓が包丁や鎌で腹を切ろうとし、しかし気後れしてためらう様子などを狂言『鎌腹』と同じく見せて笑わせ、そして泣かせる。弥作を当り役とした三代目中村歌六はこの芝居について、「…弥作なら弥作で、実直な人物になって、その魂を忘れないやうにすれば好いと考へて演ってゐますので、御見物を泣きながら笑ふやうにしないといけないのです」と述べている。ちなみに三代目歌六の子である初代中村吉右衛門は『秀山十種』に選定し、家の芸にしている。