映像画日記

アニメーターの絵と映画と読書の記録

『SHORT PEACE』

 

 

◎内容◎
【4作品+「オープニングアニメーション」収録】
■「火要鎮
18世紀、江戸の町。商家の娘お若と幼馴染の松吉。惹かれあう二人であったが、松吉は家を勘当され町火消しとして生きる。そんな最中、お若の縁談の話が進み始めた。
松吉への思いを忘れられない彼女の狂った情念からの行動は、大火事を引き起こし江戸の町を焼き尽くす。その大火の中で再びめぐり合う二人。巨大都市江戸の大火を
舞台としたスペクタクル。
■「九十九」
18世紀。嵐の夜、深い山中で男が道に迷っていた。そこで見つけた小さな祠。中に入るとその空間は突然別世界の部屋に変化する。そこに次々と現れたのは捨てられた
傘や、着てもらえなくなった着物などのモノノケ達。男はその怨念を秘めた古い道具たちを丁寧に修理し、慰めてやる。
■「GAMBO」 
16世紀末。戦国時代末期。東北地方(最上領)の山中に天空より何かが落下した。直後、寒村に一匹の巨大な鬼のような化け物が現れ略奪の限りを尽くす。時を同じくして
寒村に暮らす少女カオは白い熊と出会う。人の言葉を理解するその神秘的な熊にカオは救いを求めた。かくして鬼と白熊との激闘がはじまる。新機軸のバイオレンス作品たる
べく、荒く力強い画面を3DCGの技術を活用し描き出す。
■「武器よさらば」
近未来。東京。砂漠の中の廃墟と化した都市を訪れたプロテクションスーツで武装した5人からなる小隊は一台の戦車型無人兵器と遭遇戦となる。しかし、次第に歯車が狂い
始め小隊は窮地に陥っていく。大友克洋の原作による伝説的な戦闘アクション漫画を、再構築し、リアリティと革新性のある描写をめざした。エキサイティングなアクション作品
でありながらも、無常観の漂うテイストに仕上げた作品。
■「オープニングアニメーション」

◎キャスト◎
火要鎮」 お若:早見沙織/松吉:森田成一
「九十九」 男:山寺宏一/反物小町:悠木 碧/蛇の目蛙:草尾 毅
「GAMBO」 カオ:田村睦心/二元次:浪川大輔 
「武器よさらば」 マール:二又一成/ラム:檀 臣幸/ギムレット:牛山 茂/ジン:大塚明夫/ジャンキー:置鮎龍太郎
「オープニングアニメーション」 麻衣:春名風花

内容(「キネマ旬報社」データベースより)

世界が注目するクリエイターたちが「日本」をテーマに様々な姿を描き出すオムニバスアニメ。9年ぶりとなる大友克洋監督のアニメ『火要鎮』ほか全4編とオープニングアニメを収録。映画祭で上映されたバージョンの本編など特典映像も多数収める。