ガイナックスの前身であるアマチュア映画制作グループ、DAICON FILMの特集。
DAICON FILMは1981年第20回SF大会(DAICON III)を契機に誕生。大阪芸術大学の学生を中核メンバーに、庵野秀明や樋口真嗣ら現在アニメーションや実写の第一線で活躍するスタッフが在籍。『王立宇宙軍〜オネアミスの翼』の制作時に商業スタジオ、ガイナックスとして生まれ変わった。
●『DAICON III OPENING ANIMATION』(1981)
原画:庵野秀明、赤井孝美
演出:山賀博之
大阪で開催されたSF大会のオープニング映像として制作。ちりばめられたSF・特撮・アニメパロディはファンの間で大きな話題となり、以後同様の「オープニングアニメ」がアマチュア映画で流行した。
●『愛國戰隊大日本』(1982)
メカニックデザイン・ナレーター・ダイニッポンロボ:庵野秀明
監督:赤井孝美
東映スーパー戦隊シリーズ『太陽戦隊サンバルカン』のパロディ。
●『帰ってきたウルトラマン』「MATアロー1号発進命令」(1983)
総監督・光学・出演:庵野秀明
特技監督:赤井孝美/脚本:岡田斗司夫
円谷プロの特撮シリーズ『帰ってきたウルトラマン』へのオマージュ。オリジナルが内包していたドラマ性をよりハードに再解釈した特撮作品。
●『DAICON IV OPENING ANIMATION』(1983)
作画監督:庵野秀明、赤井孝美
監督:山賀博之/原画:貞本義行、前田真宏、清積紀文/美術:三枝徹/作画協力:板野一郎、平野俊弘、垣野内成美、森川定美、宮武一貴
すでに『超時空要塞マクロス』等の商業作品で活躍していたスタッフを加え、アマチュア映画の域を超えた超絶的作画アニメーション。
●『八岐之大蛇の逆襲』(1985)
レポーター:庵野秀明
監督:赤井孝美/特技監督:樋口真嗣
後に平成ガメラの特技監督となる樋口真嗣を中心に、ミニチュアワークの限界に挑んだ本格派怪獣映画。
(権藤先生のサイボウズ内 文章より抜粋)